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ABOUT

「ELLA BOOK SHELF」 とは、この場所を訪れる人のためのフリーライブラリーです。
大人でも子供でも、常連さんでも初めての来店でも、誰もが公平に使うことができる本棚です。
本を通じて、ミュージシャンの人物像や、背景にある社会的な事象、
他の芸術からの影響を知ることは、
音楽とあなたの結び目を増やすことになります。
そして、そんな風に聴く音は、日々のレコード生活をより愉しくするかもしれません。
月ごとのテーマに沿って選書された本たちは、アーカイヴズとなって少しずつ本棚に集積していきます。

この小さな本棚から、偶然の出会いが生まれますよう。

Monthly Theme

Drive - ドライブ

車は早く移動するための手段のはずなのに、なぜか車内では非日常を感じることもしばしば。考え事が解決したり、いつもより音の粒が迫ってきて新鮮に音が聴こえてきたりします。

車のことを愛称で呼んでみたり、撫でてみたり、不思議な愛着をも生むこの道具。さあ、その車窓からは何が見えますか? そのオーディオからはどんな音楽が響いてきますか??

BOOK LIST

Selected by
オン・ザ・ロード
とにかく突き進む、ひた走る、止まらない!すべてがメチャクチャな旅。順応の50年代、「ここではないどこか」を追い求めた若者たちが時速120Kmのスピードでひたすらアメリカ大陸を走り続ける。どこまでも続く道をひた走り、ジャズでのりまくる疾走感は眩いばかりに光り輝く。
旅の効用−人はなぜ移動するのか
「旅とはつまり、仕事から遠ざかる方策であり、「人生に意義を求める日々の闘い」から距離を取る方策なのだ」原語タイトルはスウェーデン語で「旅人にとって世界は美しい」。北欧で最も読まれている旅行雑誌 Vagabondの共同創設者であるアンデションが自分の旅の経験を挟みながら語るトラベルガイドのような一冊
HOODS 
アメリカの自動車文化が最も盛んであった60年代に製造されたマッスルカーのフードを車雑誌の広告先から買い付け収集したのちボディーフィラーを塗り、磨き、塗った作品郡。これらの展示が2022年5月から6月にかけてニューヨークで行われた際に刊行されたのが本書。壁にかかった鮮やかなフードたちはロスコの絵画のよう。
GASOLINE
イギリスで活動するデイヴィッド・カンパニーが1944年から1995年アメリカで撮影されたガソリンスタンドに関連する写真を新聞社から集め収録した一冊。個別で見ると単に切り取られた時間の流れの一瞬であるが、全体で見るとそれは石油の流通、汚染、報道写真の歴史、カーデザイン、ヴァナキュラー建築など多くのテーマを含んでいる
偶然の散歩
日記のようにさらりと書かれたこの本の第一章は2017年の夏から半年間日経新聞で連載された著者の散歩の記録。「本書を好きなところから、散歩するように、めくってみてほしい」
僕の好きな車
横山剣の記憶を辿りながら知る70台の車。それらは全て名車や珍車とは限らずなかには評判が悪かったり出来の悪い車もちらほら出てくる。あの映画に出てきたあの車、あの頃みんなが憧れたあの車、忘れられないあの人が乗っていたあの車をまとめた図鑑のような一冊。あべあつしの鮮やかなイラストと一緒に。
ドライブイン探訪
日本中のドライブイン20店ほどの記録が記された一冊。かつてファミリーレストランやマクドナルドの前にはドライブインがあった戦後の昭和。クルマ社会、外食産業が動き出し始めた当時と今はどう違うのか、作者が見つけたロードサイドから見えた日本社会。
女のいない男たち
第94回アカデミー賞国際長編映画賞受賞作「ドライブ・マイ・カー」の原作となる「ドライブ・マイ・カー」、「木野」、「シェエラザード」ほか、ビートルズの名曲が出てくる「イエスタデイ」などが含まれる村上春樹短編集。
流星ワゴン
「早く乗ってよ。ずっと待ってたんだから」死んじゃってもいいかな、と思っていた永田雄一の前に現れたのは5年前の交通事故で亡くなった橋本義明とその息子の健太くんだった。彼らが運転する流星ワゴンに乗って過去を振り返るファミリードラマ。
ランドローヴァーブック
四駆専門誌CCVに16年間にわたり掲載された、新旧のランドローヴァーの試乗記。70年以上の歴史を持つ車でありながら当時から現在まで外観の造形に劇的な変化がないのが特徴だ。ランドローヴァーの歴史から、それを持つ楽しさまでのエッセイも盛り込む。
トヨタ ランドクルーザー 70系 -世界のワークホース- TOYOTA LAND CRUISER 70 SERIES -The World's Workhorse
30年以上モデルチェンジをせず進化してきたランドクルーザーの魅力を開発秘話や美しい写真で綴った、後世に残る「ランドクルーザー70系」のバイブル。日本では簡単に手に入りにくくなってしまった70系だが、世界中で活躍する70系の雄姿を目で楽しんでみてはいかが。
愛のようだ
40代にして初めて車の免許を取った戸倉。各章毎にドライブの目的や同乗するメンバーが替わり、道中ではたわいもない会話が交わされる。80~90年代のマンガやポップスが彩る物語のなかで、それぞれの人生を乗せて車は進み、出会いと別れが交差する。
ザ・カセットテープ・ミュージックの本
楽曲に仕掛けられたコード進行やメロディ・ラインなどの音作りと時代背景の関係を芸人・ミュージシャンのマキタスポーツと音楽評論家のスージー鈴木、ふたりの軽快なトークで読みながら楽しむも良し。コードをもとにギターを弾いて楽しむも良し。
Mix Tape: The Art of Cassette Culture
様々なオリジナルテープのインデックスデザインを集めた本書。自分のために、恋人や大切な人を想って選曲・デザインされ、使い込まれた痕跡を残したテープの写真は当時の音楽やカルチャーを彷彿とさせる。ミックステープを作りたくなるような一冊。
Sunny
親元で暮らせない子供を預かる児童養護施設「星の子学園」。施設のそばに置いてある黄色の廃車サニーの運転席は、多感な少年少女たちの想いを語る源泉に。子供たちは動かない車のハンドルを握っては、豊かなイマジネーションを巡らせる。
ミックステープ文化論
技術の進化とともにあるその変遷、時代ごとの意味合い、また「作品をプロモートする」「音楽を売る」をいうレコード会社の在り方まで変えて来た「ミックステープ」というメディアを、さまざまな角度からアカデミックに斬る一冊。
IN THE HEADLIGHTS
写真家ミズカイケイコの旅は、愛車のVOLVO240と共にある。行き先を決めずに走るひとり旅。車中泊しながら日本各地で出会った人々や風景。常にあたらしく、記憶に触れる、旅の時間。愛車の存在が、冒険にも似た旅の孤独と自由を支える。
Transparencies: Small Camera Works 1971-1979
フォトグラファー、スティーブン・ショアが代表作『Uncommon Places』を制作するためにアメリカ横断をしていた際、持ち歩いていた35mmのライカで撮った作品集。高速道路、家、電話ボックス、ファーストフード、太陽が降り注ぐ駐車場、1970年代アメリカの原風景。
Cars: Andy Warhol, Robert Longo, Sylvie Fleury, Vincent Szarek: From the Daimler Art Collection 
アンディ・ウォーホルが死の直前まで取り組んでいた「自動車」シリーズ。彼は車を恐怖のイコンと見なしていた。それは車が単に消費物資のようにありふれていたからばかりではない。彼の生きた時代に対する姿勢や挑戦について、考えをめぐらさずにはいられない。
GASOLINE
イギリスで活動するデイヴィッド・カンパニーが1944年から1995年アメリカで撮影されたガソリンスタンドに関連する写真を新聞社から集め収録した一冊。個別で見ると単に切り取られた時間の流れの一瞬であるが、全体で見るとそれは石油の流通、汚染、報道写真の歴史、カーデザイン、ヴァナキュラー建築など多くのテーマを含んでいる

EBS PLAY LIST

Selected by


Monthly Theme Archives

近年、国内だけでなく海外でもスポットライトの当たることの多い「シティ・ポップ」の潮流。
始発点とその定義は曖昧で、人によっても捉え方は違うのだそうですが、サウンドやヴィジュアル通した上品さと洒脱さ、そして時代の波を超えていく普遍性を感じさせるイメージは一貫しています。

リズミカルなテンポと精巧なサウンドがなぜ世界を席巻するのに至ったのか? そんなことも少しだけ考えながら、この冬の支度を始めるのは如何でしょう。

テクスチュアの語源はラテン語の「textura」。元来、織物の質感や織り方を指す言葉でしたが、それが素材の感触や表面の処理なども表すように派生しました。加えて、音楽の世界では音の質や響きの密度、空気の震える様子もテクスチュアとして捉えられます。

今回は、独特のテクスチュアをつくり出す音の出し方や録音術、さらには触覚として新鮮で気持ちよい本など、あらゆるテクスチュア・ブックを選んでみました。何でもデジタル技術で処理されてしまう時代だからこそ、人の感じる絶妙で曖昧な感覚を大切にしたいと思うのです。

1960年代のヒッピームーヴメント「The Summer of Love」に触発され、1980年代後半に起こったダンスミュージックのムーヴメント「The Second Summer of Love」。

アシッドハウスを爆音で聴きながら、人里離れた野外や倉庫で行われたレイヴは、エクスタシー文化と結びつきながら、それまで英国にはなかった解放感溢れる音楽の波をつくりました。
サッチャー政権での高失業率と明日への不安が反転し、当時の計り知れない熱量が今も語り継がれる狂騒の時代を本を通じて垣間見て下さい。

「暑い」としか言葉が出ない季節に、より熱いジャズマンの魂にまつわる本や、クールで涼やかなジャズのスタイルに関する本はいかがでしょうか?

100年前のニューオリンズを基点としながら、スウィングするリズムや複雑なコードは時代の息吹を、地域の風土を、そしてミュージシャンの個性を巻き込みながら、革新させ続けてきました。
そんなジャズの来歴を追う「We've Got JAZZ 」というテーマからELLA BOOK SHELFは始まります。

「暑い」としか言葉が出ない季節に、より熱いジャズマンの魂にまつわる本や、クールで涼やかなジャズのスタイルに関する本はいかがでしょうか?

100年前のニューオリンズを基点としながら、スウィングするリズムや複雑なコードは時代の息吹を、地域の風土を、そしてミュージシャンの個性を巻き込みながら、革新させ続けてきました。
そんなジャズの来歴を追う「We've Got JAZZ 」というテーマからELLA BOOK SHELFは始まります。

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  • 読みたい本をレジカウンターまでお持ちください。カードに必要事項を記入し、受付完了です。
  • 貸し出しできる本は、ひとり2冊までです。
  • 貸し出し期間は5日間です。
  • つぎの読者のために、愛をもって大切にお読みください。
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