Monthly Theme Archives

Monthly Theme Sep 2022

The Second Summer of Love

1960年代のヒッピームーヴメント「The Summer of Love」に触発され、1980年代後半に起こったダンスミュージックのムーヴメント「The Second Summer of Love」。

アシッドハウスを爆音で聴きながら、人里離れた野外や倉庫で行われたレイヴは、エクスタシー文化と結びつきながら、それまで英国にはなかった解放感溢れる音楽の波をつくりました。

サッチャー政権での高失業率と明日への不安が反転し、当時の計り知れない熱量が今も語り継がれる狂騒の時代を本を通じて垣間見て下さい。

BOOK LIST

Selected by
ボビー・ギレスピー自伝
「90年代を始めた」と言われる『スクリーマデリカ』。アルバムごとにスタイルを変え、「カメレオン・バンド」と言われるプライマル・スクリームのリードシンガー、ボビー・ギレスピーのあらゆる姿に迫る一冊。
レイヴ・カルチャー ― エクスタシー文化とアシッド・ハウスの物語
大勢の人が集まって、騒いで、ハイになって踊る……それだけのことが、国家をも動揺させるほどの大きなパワーとなった。20世紀最大の音楽ムーブメントとなった「特別な時代」の全貌を、イギリスのジャーナリストが綴った一冊。
クラブ・ミュージックの文化誌 ― ハウス誕生からレイヴ・カルチャーまで
レイヴカルチャー、ハウス、テクノ、ジャズ、ロックといったクラブ・ミュージックを網羅するガイド的一冊。当時のユースカルチャーがあなたの音楽地図を広げる手がかりになるのでは。
RAVE TRAVELLER ― 踊る旅人
レイヴ、踊り続けることで音とシンクロするエクスタシー。写真家ジェフリー・ジョンソンとのコラボレーションによる、踊る場所を探し求めたレイヴァーたちのロード・ストーリー。
トレインスポッティング
仕事も希望も何もない。徹底的にリアルな80年代スコットランド労働者階級の悲惨さを描いた本書。アルコール、暴力、セックスに明け暮れる若者たちは、人生を賭けて一攫千金を狙う。
エクスタシー
文学界の異端者とも言われるアーヴィン・ウェルシュの描いた3作品。閉塞感漂う時代であったからこそ、気分の高揚・覚醒作用を求めて「エクスタシー」が流行したのも頷ける。強烈かつ鮮烈なストーリーは、読み手の目をハッと覚まさせてくれるだろう。
アシッドハウス
スコットランドの小説家 アーヴィン・ウェルシュによる初の短編作品集。軽快なテンポで進むストーリーはまるでコミックの様で、いずれにおいても読了後の疾走感が凄まじい。
ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉マーガレット・サッチャー
サッチャー政権が新自由主義の嵐を吹かせたことで、富裕層と労働者階級の格差が生まれ、多くの若者が職を失った。路頭に迷った者たちが現実を忘れるかのように集まったのが、このレイヴカルチャーのはじまりだった。
ロンリー・ボーイ ア・セックス・ピストル・ストーリー
セックス・ピストルズのオリジナルメンバー、スティーヴ・ジョーンズによる「誰でもできる」というパンクの定義を根底から覆す禁断の書。誰よりもピストルズらしく、誰よりも壊れた男の生き模様を描いた一冊。
失われた未来を求めて
ノー・フューチャーな閉塞感漂う現代から、60年代のカウンターカルチャーとサイケへと。失われた「未来」の痕跡をたどり、その記憶の諸断片が新たなコンステレーションを描き出す一冊。
45 ザ・KLF伝
「コンテンポラリーアートは、それがテクノであれロックンロールであれ、創造の爆発からどんなに遠く離れたものであっても、絶対に権力や体制と関わるべきではない。」と語るはアート界への刺客とも言える、The KLFリーダーのビル・ドラモンド。そんな彼の半生を綴った、日記のようでもある一冊。
90Nights
バブルの崩壊、そして80年代後半から続くどことなく高揚した空気の入り混じる90年代初めの東京。そんな街に繰り出す若者たちと、そのリアルな熱を、写真家 藤代冥砂がファインダー越しに捉えた一冊。
London Rave Flyers 1990 - 1996
どこかで見たことがあるデザインのオマージュから、フォントにこだわり抜いた一作まで、個性が溢れんばかりのフライヤーたち。本書には1990年から96年までロンドンで行われたレイヴイベントのフライヤーが収められており、当時のシーンを想像しながら眺めるのが楽しい。
Rave Art: Flyers, Invitations and Membership Cards: from the Birth of Acid House and Raves
表紙にも描かれているスマイリーフェイスは「皆で一緒にフロアで踊る」というシンプルな喜びを表現し、アシッドカルチャーにおいてのアイコンであったそう。その黄色い笑顔の元に集った、個性的かつユーモアセンスに溢れた当時のフライヤーたちをご覧あれ。
The KLF: ハウス・ミュージック伝説のユニットはなぜ100万ポンドを燃やすにいたったのか
大ヒット曲を連発して自分たちが儲けた100万ポンドを燃やしたポップ・ミュージシャンThe KLF。「誰もよかったなんて思っていない。まったくの時間の無駄だったと思っている」そう語る彼らの考え方から、数々の奇行を解読する。
ハシエンダ マンチェスター・ムーヴメントの裏側
マッドチェスター・ムーヴメントを生み出した伝説のクラブ・ハシエンダ。1982年のオープンから世界で最も有名なクラブになるまでのジェットコースターのような日々を、オーナーのピーター・フックが証言した一冊。
ニュー・オーダーとジョイ・ディヴィジョン、 そしてぼく
ジョイ・ディヴィジョン創設メンバーでありそのギタリスト、ニュー・オーダーのリードシンガーであるバーナード・サムナーによって描かれた、悲劇をもユーモアに包み込んで描く自伝的小説。彼曰く「これは、本当に生きるということはなんなのかを探る本だ。」
24アワーパーティピープル
ストーン・ローゼス、ジョイ・ディヴィジョン、ハッピー・マンデーズ達が世に弾き出たマンチェスター・ムーヴメント。その火付け役となり、変わり続けたミュージックシーンを牽引した『ハシエンダ』に青春を捧げた男たちの生き様がここに色濃く描かれる。
この灼けるほどの光、この太陽、そしてそれ以外の何もかも ─ ジョイ・ディヴィジョン ジ・オーラル・ヒストリー 
人間の汚いもの、闇の中に光を見ようとしたバンド、ジョイ・ディヴィジョン。マンチェスターにおける音楽シーンの現場、空気感、当時のバンドの若者のライフスタイルなどがひしひしと伝わってくる。ポスト・パンクの空感気を味わいたい人にうってつけの一冊。
Designed by Peter Saville
イギリス出身のグラフィックデザイナー ピーター・サヴィルによる作品集。ジョイ・ディヴィジョンやニュー・オーダー、OMDなどレコードのアートワークをはじめ、手がけた個性豊かな作品を年代順に掲載。その仕事の幅広さに驚かされる。
The Second Summer of Love: How Dance Music Took Over the World
1987年、ポール・オーケンフォールドとダニー・ランプリングらがイビサ島を訪れたことから、レイヴカルチャーが誕生。サッチャー政権下英国で人々は「ドレスダウン」して、クラブで一晩中踊り明かしていた。ダンスミュージックやクラブカルチャーと共に生きた証人たちが鮮明に描く、刺激的な日々を覗き見ることのできる一冊。
RAVE TRAVELLER ― 踊る旅人
レイヴ、踊り続けることで音とシンクロするエクスタシー。写真家ジェフリー・ジョンソンとのコラボレーションによる、踊る場所を探し求めたレイヴァーたちのロード・ストーリー。

EBS PLAY LIST

Selected by

Monthly Theme Archives

テクスチュアの語源はラテン語の「textura」。元来、織物の質感や織り方を指す言葉でしたが、それが素材の感触や表面の処理なども表すように派生しました。加えて、音楽の世界では音の質や響きの密度、空気の震える様子もテクスチュアとして捉えられます。

今回は、独特のテクスチュアをつくり出す音の出し方や録音術、さらには触覚として新鮮で気持ちよい本など、あらゆるテクスチュア・ブックを選んでみました。何でもデジタル技術で処理されてしまう時代だからこそ、人の感じる絶妙で曖昧な感覚を大切にしたいと思うのです。

「暑い」としか言葉が出ない季節に、より熱いジャズマンの魂にまつわる本や、クールで涼やかなジャズのスタイルに関する本はいかがでしょうか?

100年前のニューオリンズを基点としながら、スウィングするリズムや複雑なコードは時代の息吹を、地域の風土を、そしてミュージシャンの個性を巻き込みながら、革新させ続けてきました。

そんなジャズの来歴を追う「We've Got JAZZ 」というテーマからELLA BOOK SHELFは始まります。

「暑い」としか言葉が出ない季節に、より熱いジャズマンの魂にまつわる本や、クールで涼やかなジャズのスタイルに関する本はいかがでしょうか?

100年前のニューオリンズを基点としながら、スウィングするリズムや複雑なコードは時代の息吹を、地域の風土を、そしてミュージシャンの個性を巻き込みながら、革新させ続けてきました。

そんなジャズの来歴を追う「We've Got JAZZ 」というテーマからELLA BOOK SHELFは始まります。